レイチェルのhiのネタバレレビュー・内容・結末

嫌な予感はしたが…ホモソーシャルにおけるミソジニーに染まりきってる主人公フィリップが恐ろしかった。もしやフィリップが語る聖人君子アンブローズもそういう人物だったのでは…と推察できる。
結婚した女は何もかも奪われてしまう時代で、レイチェルが取った行動は正当防衛であろうに、フィリップの仕打ちはあんまりだ。しかも、最後フィリップはルイーズと普通に家庭を持ってしまっているし、レイチェルに対して被害者ぶっているのが本当に怖い。無自覚なのが余計に。

レイチェル黒幕説を軸にフィリップが内包しているものを炙り出すのが本作の肝であるのだろう。
ファムファタルというのは結局、惑わされる側が勝手に与える称号なのだろうな。