ジョン・F・ドノヴァンの死と生のKAORIのレビュー・感想・評価

#まちゃお765
人の心情をここまで細やかに表現する監督はそういない。それに加えて、宙を舞うホコリまでキャッチするほどの映像美、絶妙のタイミングですっと入り込んでくる名曲の数々。
不思議な縁で繋がれた決して会うことのない二人を繋ぐのは孤独と疎外感。そこにこじれたりほどけたりする母親との関係、LGBT、取り扱うテーマは多く複雑なのに、まったくこんがらがらず、むしろ迫ってくる。また一つ、心に深く刻まれる大好きな作品ができました。