グルポル

ジョン・F・ドノヴァンの死と生のグルポルのレビュー・感想・評価

5.0
鑑賞前日に母と大号泣の大喧嘩を果たした後に観た本作は、あまりにもリアルで信じられないほど自分と重なり涙が止まりませんでした。

なぜこんなにも人の情緒を繊細に映し出し鑑賞者をの心を揺らぐのか?もはやドランの映画の表現技法は七不思議レベル。

何より人一人一人が放つ言葉が美しすぎて全てが心に刺さりました。全て書き留めたいほど。
でもそれと同じくらい映像美も美しいため字幕を読むのを忘れるというか、映像に引き込まれて読めない。何度も待って止まってそこの表情しっかり見して!でも字幕読めないからちょっと待って😭😭😭ってなってました笑
英語が聞き取れないことをこんなに悔やむことは無いというほど聞き取れる人にしかわからないカタルシスがあると思う作品。本当に悔しい。

そして何より素晴らしいと感じたのは結末。
この結末からこんなに希望を感じることがあるのか?
というほどの希望にやられました。
私自身この結末にはドラン作品である『mommy』で成し得なかった希望を得た作品でした。そしてこんなにも感動しカタルシスを得ることができる物語を作り出してくるドランに絶句。言葉もないです。

ですが正直何を伝えたいのか?という点でやはりわかりにくい作品でもあるかもしれないなと感じました。
それの要点としては登場人物が多すぎることにあるのかも…それ全部の感情の交差を的確に表現したせいで(いやむしろそこがドランのすごい所)によって感情の渋滞が起きているようにも感じました、ドラン作品に慣れている人からするとへっちゃらかもしれませんがやはり初見の方には厳しい所もあるのかも🤔
これ、ディレクターカット版とか出たら多分死ぬわ。泣いて喜ぶわ。

いやでも本当に良かったな。どのシーンも鮮明に覚えていてこんなにも余韻に浸れるカタルシス作品は無い。
ロンドンの旅による雨のシーン、お花を持ってきたシーン、「あなたのことを一番わかっているわ」の一言
母子家庭に限らず当てはまる最高で唯一無二で絶対の言葉。
同じ惑星に住み母から生まれたのだから。
どんなに憎くてもやっぱりなんですよね。
どんな孤独でも必ずそばにいる。

最高な作品でした。美です。尊い。

そして、本作は私が語った以上のものが作品に詰まっています。この感想は私が強く感じたところを紡いだだけで本作はもっと事細かく表現されていて、こんな感想じゃ絶対に足りない。是非鑑賞をお勧めします。何を感じ何を得るのか。人によって違うので本当に楽しい作品です。

そうそう言い忘れてた。キャストで言えば、サラガドン出てて萌えた。可愛すぎやろ。


👇YouTubeで映画紹介してます‼️
youtube.com/c/GURUPORU

👇Instagramでイラスト映画紹介
instagram.com/guruporu
グルポル

グルポル