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ジョン・F・ドノヴァンの死と生のsoyのレビュー・感想・評価

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ルパートとジョンそれぞれに起こる出来事自体にインパクトはそんなにないけど、この2人の人生を二軸で俯瞰して照らし合わせて見ることに面白味があるっていう話で、じゃあ今という時間軸はどうか、ということがラストシーンにその集約されてたと思う。

ドランが映画に込めるメッセージは感じ取りやすい。インタビューというシチュエーションや取材される側からの逆質問、その掛け合いが「私はロランス」に通ずるけど、この作品はその伝えたい!感がもっとライトになってる気がしたし、全体的にもっとエンターテイメントに寄せたのかなって印象。ロランスみたいな尖った演出もないし。

それでもそういったメッセージ性や音楽のセレクト、人の撮り方(特にラストシーン、これこれ!と思った)にドランらしさを感じられて、久しぶりのドラン作品鑑賞となりましたが、後味は良かったです。
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