ころっぷ

ジョン・F・ドノヴァンの死と生のころっぷのレビュー・感想・評価

3.0
近年、日本のエンターテイメント業界で多発している自死の闇にも通ずる様なテーマの作品。他人には分からない、知られない闇を抱え、煌びやかな世界で生きる人間の悲哀を感じた。ドラン自身を投影した様な2人の俳優。理解される事の困難さと不寛容な現実社会に傷付く姿が胸に刺さる。ちょっと懐かしい音楽の選曲も良かった。美しく、繊細な映像。台詞にやや作り物臭さを感じたが、味わいのある作品だった。