このレビューはネタバレを含みます
コメディ、恋愛、シリアスがちょうど良いテンポ感で進んでいく映画で、妙に生々しかったり、深く突っ込んだ描写が無くて個人的に好みでした。
最初、主人公が盛大にやらかし、娘に自分の価値観を押し付け、揚幕の果てに言い訳を並べまくって上手くいかない様子に不快感(娘への同情)を抱きました。しかし、主人公が若返ったことで主人公の卑屈さが抜け、生来の明るさを見せてくれると共に、過去の生い立ちを見ていくうちに、主人公の魅力に自然と惹かれていきました。主人公の若かりし頃を演じる多部未華子さんの可愛らしくも逞しい姿が本当に魅力的で、特にデートの場面が憧れてしまうくらい印象に残っています。
劇中歌も印象的でした。多部さんの歌声はとても透明感があり、レトロな曲の綺麗さと少しの切なさとマッチしていて、私は曲の世代ではないものの、妙に懐かしさを覚えてしまうような感覚を覚えました。
また、何回も見たいなと思える好きな映画でした。
