登場人物の心象風景などはほとんど捨てて、追うものと追われるものというドキュメントにフォーカスした作品。
それだけに度々顔をだす「リアリティの欠如(真実の欠如というよりは真実に見せるための論理構築の欠如)」が痛い。
やっぱり映画とか普通に観てる人なら「いや逃げてる時そんなに射線にばっか入るか?」とか「いくら地元とはいえ居場所わかりすぎだろ」とか「あの時間車で走ったらスナイパーライフルでも正確に狙撃できないだろ」とかあげればいくらでもあるんたけど、普通に思ってしまうよね。
アメリカ/メキシコ国境の話はトランプさんの発言云々で興味深い内容だけど、それならドゥニ・ヴィルヌーブの『ボーダーライン』のほうがだいぶおもろかったです。