椎良

メッセージの椎良のレビュー・感想・評価

メッセージ(2016年製作の映画)
3.6
地球に飛来した巨大な移動物体、そして未知の言語を伝える地球外生物。言語学者ルイーズはその解読者として召集される。
難航を極める対話と解読作業、頭に蘇るこの記憶は何の意味をもたらすのか。

哲学的な作風で有名、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるSF。
地球規模の問題が個人の問題に帰結する展開、問われる人の繋がりというテーマはSF傑作『インターステラー』に通じるところがある。ドゥニ監督の作品とあって陰鬱な雰囲気や構成上のトリック、伏線も張って回収 とこの点は期待通りと言える。

しかし科学的論理で観客を圧倒したノーランとは違い、描写不足が否めない。そもそも原作が深過ぎるというのも。
しかし一線を越えた思考や、言葉の特異性について深く考えさせられた映画でもあった。パラダイムシフトってやつ。

未知
展開は想像以上なんだけど正直これを描くには時間が足りなさすぎる。そのせいか結末が少し粗いと思った、惜しい…
椎良

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