このレビューはネタバレを含みます
未知との遭遇もの
多種族の言語を理解する事で相手の文化や認知を体験できるようになるという切り口が面白い。
人間は言葉で定義して世界を認識しているのだ。
宇宙人は未来予知をしている種族
その意識は過去現在未来の全てに存在している
宇宙人の認識では過去と未来がくっついて円になっているのだ。
全て円環のままに、映画観賞後に宇宙人の感覚を味わえる構成になっている。
なのでこの映画には始まりと終わりがない
コンセプトが徹底している。
不思議な音響は映画館で聴くべき
宇宙人の文字のデザインも「ほぉ…」と思った。
宇宙船に入った後の重量が切り替わる瞬間の演出の気持ち悪さも「おっ…!」と思った。
構成とコンセプト勝負の作品
キャラ造形に魅力があればもっと娯楽性が増しただろうけど硬派である。
脚本上の盛り上がりも薄く途中で展開も読めたけど、硬派なSFらしいSFでそれもまた良し。