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メッセージのhのネタバレレビュー・内容・結末

メッセージ(2016年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

この映画で、メッセージとは、武器であり、
それでは、武器とは何なのか、考えさせられる映画だった。

まず、宇宙人が来る所から始まり、言葉を交わし始める。
地球に来た目的を聞くと、武器を提供、と帰ってくる。
そこから武力行使に向かう国がでてくるが、直接メッセージを受け取っていたルイーズは、違和感を拭いきれない。
そして、映像も観るようになっていたルイーズは、非ゼロサムゲームという言葉にピンと来て宇宙人のもとへ向かう。
そこで宇宙人が操っていた武器を手にしたルイーズは、未来からのメッセージを得て武力行使を辞めさせるに至る。
この映画での武器とは、未来を映像として見られ、そこから言語を発する力で、それを初めは時間軸のない表意文字で提示されていた。途中、質問に対する答えのweaponとは何か、言葉の解釈を巡って様々な議論がなされ、早とちりした人は武力行使へ向かっていく。つまり、ただ言語を操ることができても、言葉の解釈は人それぞれなので、説得力をもつとは限らない。言葉で相手の気持ちを変える為に、相手にとって響く言葉をピンポイントで与えることで、言葉は、相手に何か思いとどまらせる気持ちにさせられ、行動を変えさせる道具となる。
ただ、この力を得たら、ナンパだって上手くいくだろうし、相手を洗脳して自分の思い通りに動かすことができるから、武器にもなりうる。ハンマーしかなかったら、全てがくぎに見えるという台詞もあったが、最初は道具として発明されたテクノロジーも、武器として使われることがある。
だからこそ、個々がウィンウィンに生きていくためには、いくら言葉で説明しても、解釈が軍事力とならないように、非ゼロサムゲームということを前提として共有していることが大切で、それを映像として表現したのがこの映画であり、メッセージだったのではないかと解釈した。arrivalは未来がやってくる時間の感覚を意味したのかな。
個人的には、
話してる途中で時間軸移動してしまう感覚あるから、映画全体の流れと自分の頭の中が似てるように感じたな〜( ¯−¯ )
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