SUIKA

メッセージのSUIKAのネタバレレビュー・内容・結末

メッセージ(2016年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

これを観る前に、ちょうど法条遥のReシリーズこと「リライト」「リビジョン」「リアクト」「リライブ」を読み終えた(読み直してすぐに2度目を読んでそれが読み終わった)ところだったんですよね…

だから、途中からの展開では「リビジョン」じゃん!となり、宇宙人の書く文字が丸いことからも深読みして「これは無限に続くループで、彼女の娘の死は過去であり今であり、未来なんだ…!」と解釈し、娘の死を過去に体験したけど、また繰り返しこれからの未来でも体験する…と本気で映画館から出る時は考えてました。

うん、違った。ループはしていなかったね。観終わった後は一緒に観たおばとひたすら討論。ああ、楽しい。

町山さんのたまむすびを、去年の東京国際映画祭の前話は勿論、最近の方も聴いていたはずなのに、すっかり抜け落ちて、まっさらの状態で観てました。観終わってから、ラジオや解説動画を観ては、そうだったのか…と静かな納得。気持ちとしては靄がかかってた謎が解けすっきり!なはずなのに、そこにある代償の大きさを思うと、同時にずーんとした重みがどうしても伴います。

息子が亡くなる未来を見てしまったが故に、その未来を変えようとするのが「リビジョン」であるならば、娘が亡くなるのが分かっていても、愛する彼との別れが来るのが分かっていても「会いたい」気持ちからその未来を選ぶのが『メッセージ』。

いつまでも親にとって子どもは小さいあの時のままなんだって言っていた町山さんの言葉がずっと頭の中に残ってます。

もう1回観なきゃ。

予習として『複製された男』を観た自分としては、あれよりは分かりやすかったよ!って感じなんですが、宇宙人が蜘蛛っぽかったのはやっぱりあの監督かー!って思ってしまう要素ではありましたね!
SUIKA

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