Hikaru

メッセージのHikaruのレビュー・感想・評価

メッセージ(2016年製作の映画)
5.0
まずどこから語ればいいのだろう。。

イアンがこの世の物ではない宇宙船に触れるシーン。ルイーズが宇宙人の墨?で書道をするシーン。そして、、、、
どれをとっても美しかった。

ホワイトハウスが破壊されるだの車が変形するだの侵略されたり、ドンパチしたりド派手な映画とは違う。

僕はこれをインターステラーとインセプションの融合だと感じた。
未だ見ぬ世界を体験しそれに浸ることができる。
当然インセプションほどの派手さはない。

※ここからはネタバレを含む。


本作を2度観た。1度目はある勘違いをしていた。
それは宇宙人とコンタクトをとるまでのルイーズの記憶が過去の出来事で、子供を若くして病気で亡くしてしまった。
そしてコンタクト後のルイーズの記憶が未来。
つまり、わかる範囲で子供は2人生むことになる。
宇宙人に遭遇することで生きる自信がついたというのが個人的見解である。

何かの特集でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が言っていたが観る人がそれぞれ違った解釈の映画をつくっていると語っていた。

その監督の発言は本作のメッセージでもある。
人間は肌も住む所も、育つ環境も言葉も違う。そして思考も。
だからまずは意思疎通が大事なのだと、何も相手を理解する、心を通わせるのに言葉が必要なのではない。その姿勢が必要なのだと。
Hikaru

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