未知なるものに触れる瞬間は、いつもドキドキする。
非日常を求めて旅に出るのも、新しい人との出会いに興奮するのも、「宇宙」や「未来」に魅せられるのも、未体験の興味からくるものだ。
未知なるものへの“好奇心”は、人間を人間たらしめている要素なのだと思う。
だからこそ本作で、ある人物が放つ一言が強烈に印象に残った。
『人生の始まりから終わりを知ったとき、未来の選択を変えたいと思うか？』
オチを知ってしまった（未知なるものが失われた）映画はおもしろさが半減してしまう一方で、オチも展開も知っているのに何度も観返したい映画がある。
未知なるものへの好奇心が失われても、なおその物語をなぞりたいと思う要素は何なのだろう、と考えずにはいられなかった。
