めちゃめちゃ良かった
文字や言語が考え方や概念を規定するっていうことが映画になってて、スゲェ。
過去、現在、未来をループしてて、死は再生の途中でマンダラみたいな考えだなと思った。
そもそも人間の身体ってかなりの部分で私たちの考え方や感覚を規定している。
指が10本の人が多いから10を区切りよく思えるし、目が前についてるから前後、過去・現在・未来がある。実存は本質に先立つというか。
当たり前の事が身体的な規定によって生じており、身体の檻から抜け出せば、何かが始まるかもしれない。
この檻は言葉だったり、文字にも同じことが言える。新しい言語を学ぶことは思考を学ぶことでもあり、一つ上の次元への招待でもある。
「武器を与える」=「言語は武器だ」がちゃんと最初に明示されてて、映画自体もヘプタポッドと同様にループしててホント感心する。
また音楽も印象的で、重く、どこか温かみがある。これにもなにかのメッセージ性を感じる。
ドゥニビルヌーブの映画って、は?みたいなのばっかだけど、味わい深いというか、もう一回見たい!っていう感覚を植え付けられますよね。