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メッセージのsakoのネタバレレビュー・内容・結末

メッセージ(2016年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

外国語を専門的に勉強する者の端くれとして、この映画は興味深くもあり、突っ込みたくなるところも多々あった。
以下、完璧に個人の感想です。

作中にあった、「人間は言語に沿った思考しかできない(うろ覚え)」というのは、私自身外国語を勉強するなかで日々痛感していたことなので、ちょっとぐっときた。
が、それで言語を解読したら、(あるいはその言語によって展開される思考回路を理解したら)、時の概念の捉え方までも変わってしまうというのは、まあ理にかなってなくもないきもするけど、それまでの割と現実的なストーリーからかなり飛んだな、という印象が強かった。

あと、ものすごく野暮な突っ込みなのは重々承知の上だが、ひとりの学者がその人生を1言語かそこらに費やしているのを日頃見ているので、全く未知の言語を数ヶ月で会話が成り立つ程度まで習得するのは果たして可能なのか…と思ってしまった。ファンタジーとして考えればいいのはわかるけど、雰囲気や設定がわりと現実味重視な感じだったのでもう少し気にして欲しかった気もする。

逆にリアルでおもしろいな、と思ったのはやたら中国とロシアを好戦的に描いていたところ笑
まあ逆に他にそういう扱いしていい国が思いつかったか、もはやそれが無難な選択なのかもしれないけど、ちょっと笑ってしまった。
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