千年女優

アントマン&ワスプの千年女優のレビュー・感想・評価

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)
3.5
「シビル・ウォー」へ参戦した事でFBI監視下での軟禁生活を強いられるアントマンことスコット。監視生活も終わりを迎える頃に奇妙な夢を見て先代のハンクへ連絡を取った彼が、ハンクの妻でアントマンの相棒「ワスプ」としてのミッションで消滅したジャネットを救う為、二人の娘ホープと共に救出作戦に臨む様を描いたヒーロー映画です。

誕生譚となる前作ではコミカルでポップな作風でシリアスな展開の続く本筋とのバランスを取ったアントマンの続編は引き続きペイトン・リードが監督を務めて最終戦争となる『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』の間のバランスを再び取ると共に「量子世界」という手痛い敗北を喫したアベンジャーズ逆襲へのヒントを提供します。

この役割を果たすために物語の上では様々な偶然が重なる展開が描かれご都合主義的と感じる箇所もなくはないですが、前作からの美点を受け継ぐ前向きで楽しい作風に敵味方共に新登場の女性キャラが伸縮自在の設定の中で躍動する様はかっこかわいく、流石のMCUクオリティを見せます。1/14000605の奇跡に向けて実に用意周到な一作です。
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