アントマン2作目。
時系列で言うとインフィニティウォーとほぼ同じ次期。
アントマン組がアッセンブルできなかった理由が分かった笑
今回の話の軸は主に２つでピム博士の携帯式ラボの三つ巴争奪戦（アントマン勢、マフィアみたいなやつ、ゴースト）とジャネット救出作戦。
スコット自宅謹慎明けまで数日、ゴースト余命短め、量子の世界へ行くタイムリミットなど、今回は時間的に縛りや制約があるキャラが多く程よいテンポを生み出していたと思う。
また、三つ巴戦なので良い意味でマーベルらしくない多少のドタバタ劇が見られた。
持ち味の明るいギャグシーンはたくさんあるが、それよりも話のシリアスさに驚いた。
そうなったのはゴーストが少し悲惨な生い立ちも持っているからであり、ヴィランとしての深みを出したかったのかもしれないがなんとも同情しづらいキャラクターでもあった。
しかし、シリアスさとのギャップで家族愛の良さを際立たせる側面もあったように思う。
ヒーローであり、前科者であり父親という唯一無二のアントマンだからこその説得力があるストーリーだ。
あえて悪いところを挙げるならば、メインヴィランのゴーストの扱いについてと予告編。
ゴーストとの戦闘はカーチェイス中がほとんどでそれらはすべて流れるように戦闘シーンが続く。
よって終わってみれば印象的なバトルはあまりなくアクション濃度は薄め。
前作ヴィランのイエロージャケットの方が子供部屋やアタッシュケース内での戦闘などアイデアに溢れた見せ場があったと思うし、今回は敵の脅威を感じづらかった点も残念。
そして小型化アクションで意外性やユーモアを演出できるはずなのに、パンチ力のあるシーンはほぼ予告編で出し切ってしまっていたのも悔やまれる。
そういう意味ではインフィニティウォーのトレイラーって先の展開を読ませないよう上手に作られてる。
初登場のワスプはタイトルにも入っている通り、主役級の活躍であり、飛行能力やブラスター、洗練された格闘術を活かして魅力的に戦っていた。
このキャラクターをルッソ兄弟がどう表現してくれるのか今から楽しみ。
ジャネット役のミシェルファイファーが個人的にはすごい好きでマイケルダグラスとの夫婦役は絵になってたしほっこりほっこり。
お馴染みのルイスやその仲間たちもちゃんと活躍していたし、あそこでの前置きが長い話はベストタイミングだしセンスある。
アジア系FBI捜査官は人情味があって良かったし、彼は今後もぜひMCUに出演し続けて欲しい。
エンドクレジット後のシーンはある程度予想してたけど、あの紫おじさんのせいでヤバいとこで終わる笑
確かに絶望感に包まれているが、IWでキャプテンマーベル参戦を示唆していたように我々へ２つ目の希望を与えてくれているようにも感じた。
アベンジャーズ４が俄然楽しみになり、そこでのアントマンの活躍も期待を増すばかりである。
