亜硝

リメンバー・ミーの亜硝のレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
3.5
ラストはたしかに泣いた。けど、やっぱり家族が絶対音楽許さん!とかいってギターをめちゃくちゃに破壊する描写とか、なんかモヤっする……音楽やる人にもいい人と悪い人がいる、という当たり前のことを受け入れられてない大人たちにはガッカリするしかなかった…。せめて、主人公との心のすれ違いがあればよかったのだが、これでは家族側がどう見ても悪という印象しか持てない。主人公の変化はイマイチ描かれず、家族側が変化した、というのが不快だった。あと悪役がこのご時世に及んでずいぶんとステレオタイプな悪役。そこもいまいち。
ただ、舌がベロベロなダンテはめちゃかわいかったし、死者の国ついた時のビジュアルの美しさは感激。オレンジの葉っぱがもう美しいのなんの……ギターを引いた時に舞い散る葉っぱ…すばらしい
忘れられたときに人はもう一度死ぬ、ということを、一度目の死として具体化し、子供にも分かりやすく伝えているところに本作の素晴らしさがある。
ご先祖を、家族を大切にする、というのは日本のお盆にも通じる考えで親和性がものすごくあった。
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