HitomiAizawa

ピアニストを撃てのHitomiAizawaのレビュー・感想・評価

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)
3.0
以前に見た記憶の中でヌーヴェルヴァーグのノワールだったと美化されていた。とにかくジョルジュ・ドリューの音楽とアズナブールの演奏が良かったです。

アズナブールの不思議なニヒル感とミュージシャンならではの生々しい(悪く言えば別の言い方になるけれど)演技、それが全編に染み渡る!

当時はあまりヒットしなかったというが、今では間違いなく‘観れるだけで’ありがたい映画ですね。アパルトマンの中庭を女性が歩くシーンでカメラが下から撮っていて、通り過ぎると今度は後ろ姿で抜けて行くのが凄かった

アズナブールを追う二人組が鈍くて悪人ぽくない😂
そして女優陣の中では、当時トリュフォーが恋していたマリー・デュボアより、主人公の妻役のニコール・ベルジェが光っていた✨

何と、7年後に若くして交通事故で亡くなっていたという。
生きていたら大物女優になっていたのではないだろうか、、

それにしても監督が恋するマリー・デュボアの最後はもう少し綺麗にしてあげてほしかった
HitomiAizawa

HitomiAizawa