なつそら

ぼくのエリ 200歳の少女のなつそらのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.2
2014年4月19日鑑賞

「見せない、説明しない演出の素晴らしさ」

ここまで見るときの心情で印象が違う映画も珍しい気がする。
それほど映画の中ではくわしい説明はなく、鑑賞者に想像させ、受ける印象をゆだねている。
だからといってわかりにくいということはまったくない。
そんなところも高評価をされているんでしょうか?

大部分の方が純愛映画のように受け止めているようですが私は超ホラーに感じました。
あまり内容を知らないで見ることをオススメしますのでネタバレには触れませんが、
エリにはとんでもない悪魔の印象を受けました。
一緒に暮らしている年配の男性もいつから一緒にいたのかわわからないですが、オスカーと似たような境遇で似たような関係だったかもしれません。
そう考えてしまうと恐ろしくなります。

また別の日に鑑賞すればまた違う印象を
受けるかもしれないことを考えるとかなりの良作だと感じます。

何よりおそらく製作費が低いであろう本作品のあのプールでの見せない演出は私好みだった。
映画全体を通して見せない、説明しない。そういうこだわりが大成功した映画の印象を受けました。
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