ゆうさく

溺れるナイフのゆうさくのレビュー・感想・評価

溺れるナイフ(2016年製作の映画)
4.2
変わった作品だった

まず撮り方が定点カメラみたいな撮り方が多いのと、顔ドアップの描写が多くて、映像の緩急がすごかった。
セリフじゃなくて役者さんの表情、情景、オノマトペ、音楽だけで絵が成り立ってた。


凡人にはない才能や感覚をもった2人(菅田将暉と小松菜奈)が欲望や自由さ、若さゆえの狂気な部分が入り混じってぐちゃぐちゃになってて、最初周りはそれを理解することもできないが、少しずつ成長していく少年少女を描いてる。
自分は大友にめちゃくちゃ重なったので、カラオケのシーンとかすごい共感できた。
須田くんバカ演技上手いやばい。

でもなんかキラキラしてる部分が多く描かれていて、もっと人間の汚い部分とか醜さを映して、見てる側にムカムカさせるようにしたら良いかなーっとおもった。
レイプしようとした変態おじさん役とか、もっと汚くてキモさ全開にした方が見てる側もスイッチしやすい。あれだとリアルだけど中途半端な気がする。

映画って時間制限があるからむずい
この映画はあと2、3時間尺あってもいけると思う。

もっかい見たいなって思う作品でした
ゆうさく

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