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溺れるナイフのなのレビュー・感想・評価

溺れるナイフ(2016年製作の映画)
4.0
光の使い方、音楽のタイミング、ピアノの音、何もかもが好き。
ふたりで水路を走って、コウが夏芽を追いかけて、転げた夏芽の髪をコウが引っ張るあのシーン、何度見ても飽きないくらい好き。
反対に、「それも俺のもんや」って走り去るコウを追いかける夏芽のシーンも印象的。その後のカメラマンの声のトーンが雰囲気を出してる。「だってあの子、君のこと、俺のもんだって言ってたでしょ」。

菅田将暉と小松菜奈のタッグは最強だった。ふたりとも儚くて透明で消えそう。
脇を固めるカナと大友も素敵だった。最後の夏芽に対するカナの明確な悪意、その一方で大友とコウは直接的に対峙することも無くて、学生としての4人を見ていると、なんというか、青春として思い描く、学生の瞬間そのままです。
綺麗でした、とっても綺麗。
な