sobayu

ヘリオス 赤い諜報戦のsobayuのレビュー・感想・評価

ヘリオス 赤い諜報戦(2015年製作の映画)
2.0
大真面目にシリアスな超大作然とした世界観なんだけど「被弾して安定性を欠いた核兵器を一昼夜街中に放置して、その間に警察が行った対応が土嚢を1mくらい積上げて遠巻きに様子を見る」とか「放射能漏れてるっつってんのにペラペラのレインコートみたいな防護服着て核に近付く」とか脱力ポイント枚挙に暇がない。

ライフルで至近距離から撃たれたら身体引きちぎれるんじゃないかな・・マフィアも警察も全員ライフルを使うんだけど、ならではの描写は特になく効果は小銃となんら変わらない。なんか映画全体の出来もこれに相通じてる気がするなあ。むやみに大規模な話のせいで人物の書き込みが薄く、結果こんなに豪華キャストなのに誰にも思い入れるタイミングがなく駆け足でトンデモ話が進んでしまう。ラストとか失笑だったよ、もう。でもなんか、ああこういう映画作っちゃうのって日本だけじゃないんだ❤という親近感は沸いた。

相変わらず不気味なニックチョンと強い美女による容赦なさ過ぎるキャットファイトとか、ノーヘルでバイク爆走とか、面白いところもあった。見なけりゃよかった!とかではぜんぜんないです。時間が過ぎたら珍作としてもう少し愛せそうな気はする。
sobayu

sobayu