みやけし

葛城事件のみやけしのレビュー・感想・評価

葛城事件(2016年製作の映画)
5.0
破滅は日常の延長線上にある。本作を見た時に心を抉られたのは、自分もこう成り得たという可能性を感じさせるからではないか。それは清という意味でもあるし、保でもあるし、稔ですらある。
人生は選択の連続であるのは間違いない。そしてその選択の少しの過ちが積もり積もって大きな破滅を呼ぶ可能性もある。清は破滅後に「俺が何をした?」と問うが、それは「俺が何をしなかった?」と表裏一体である。
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