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葛城事件のもちのレビュー・感想・評価

葛城事件(2016年製作の映画)
3.6
物の食べ方、ティッシュでの鼻の拭き方一つ取っても、葛城の人物像が見えて三浦友和の演技がとても良かった。

ご飯の描写が全て圧倒的に不味そう、
冷めたピザ、中華、コンビニのナポリタン、葬式の仕出し弁当、犯行前のハンバーガー、そば、全て圧倒的に不味そう。冷たい熱帯魚にあった冷凍食品をバンバンカートに入れて家族で食べる、そんなシーンを思い出した。

稔(若葉竜也)が犯行前にハンバーガーを食べているが、生きることへの執着があったのでは?とか思った。

生きる苦しみを与えることが罰→葛城(三浦友和)は自殺に失敗し、理想の家族を求めていたはずの人間が孤独に生きていく。

2時間ずっと不快で、自分もこのような人たちになってしまうのかもしれないとか、どんな幽霊、どんなモンスターが出る映画よりも身近な恐怖というか、救い用のない感じがリアルで嫌だった。
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