人間の、家族の嫌な部分がたっぷり見れる。一つの家庭が崩壊していく様を、そんなとこまでってとこまで描いている（テレビドラマだと不快すぎてムリ）。そして展開が斜め上を行き、最後まで救いもない。
父親役の三浦友和がともかくひどい父親なんだけど、どこか自分の父親にも重なるところがあった。昔は父親がめちゃくちゃ嫌いだったけど、今はそんな感情ないし、笑って一緒にボードゲームとかしてる。それはそれでいいんだけど、子供のときに思っていた「こんな人間になりたくない」って生々しい気持ちは忘れてもいいものなのか？多分忘れないほうがいいんだと思う。
この映画を見て、そんな生々しい感情が久しぶりに蘇った。エンタメやスリルも好きだけど、やっぱり映画はこういうもなのを持ち帰れるからいい。
