月影丸とから

お父さんと伊藤さんの月影丸とからのレビュー・感想・評価

お父さんと伊藤さん(2015年製作の映画)
3.7
一人鑑賞

寝れない夜は映画に限る…

監督は…
『百万円と苦虫女』や
『マイブロークンマリコ』の
タナダユキ。

あまり期待してなかったが、
思ってたよりずっと楽しめた。

ただ…
最初の30分…
お父さんがどんな人かがわかるまでは
ただただ『嫌な人』になっており、
そこは我慢の時間でしたが

お父さんの人となりがわかってくれば、
少し哀愁を感じて来て、そこからは一気でした。

主人公(上野樹里)は34歳
同棲中の彼氏(リリーフランキー)は54歳
そこに転がり込んだお父さん(藤竜也)は74歳

互いに20歳違い…

それがどちらにもつかない均等なバランスになっている

劇中何度も出て来た『箱』は
結局、最後までその正体はわからなかったが、
(中身は後になってわかるが、その意味がわからない)
その中身は『娘』の象徴でもあり、

家族でもわからない、父の踏み込んだらいけない『モノ』と言う事に意味があるのかと…


また伊藤さんの口癖である『逃げない』は
彼の信念であり、
他の登場人物とは唯一違うところでもある
(他の登場人物は皆何かから逃げてる)

エンディングや箱の正体が少しふわっとしてるのが残念だったが、

伊藤さんは特に良かったです。


俺 74点 一言 配役は皆さん当たり役でしたが、
上野樹里はとにかく顔が小さく、足が長い。
(とても一般人のスタイルではない)

エンディング曲の民生(ユニコーン)が作品とよく合ってた