このレビューはネタバレを含みます
独特の空気がある作品だった。
1人の日常が2人の日常になって、穏やかに暮していたところにお父さんがぽん、と入ってくるところから始まる。
状況的にもお父さんのキャラクター的にも「お父さんと一緒では幸せになれない」というマイナスから始まり、それが徐々に変わっていく。けれど綺麗な物語にはせず、最後までみんな不器用に、手探りで答えを見つけ出そうともがくのが良かった。
一番優しいと思わせられていた伊藤さんが実は一番手厳しい、のも上手い。
柿の木のくだりは急展開過ぎたけれど、観終えてみると良いアクセントになっていた。