ぶん

ビースト・オブ・ノー・ネーションのぶんのレビュー・感想・評価

3.8
政府軍と反乱軍の中立地帯の安全な場所。
家族に愛される普通の子供で、普通に友達とふざけ合って遊ぶ。始まって暫くは笑いのあるのどかな生活が流れた。
それがこれから変わる悲惨な状況を浮き立たせている。

いきなりの政府軍の侵略。行き場のない少年の、生きるための選択の余地のない選択。
それからどんどん意に反して変貌していく少年アグー。

なりたくない自分になっていく自分を、呟きのように語るアグーの悲痛の声が生々しい。
そして傷痕は深い。
ぶん

ぶん