映画の光と影
ある出会い、そこから始まる自主映画づくり
現実を直視し、あるいは現実に目を背け、何者かであろうとする人間たちを描いた良作
裏付けのない自信、不安と裏返しの傲慢、すり替えられた言い訳、嫉妬、驕り、不遇でなくなってしまった不遇、運、才能、男と女
映画づくりのもろもろを楽天的に捉えた「カメラを止めるな」もいいけど、現実を直視すればこういう感じなんだろうな、と
キャストの方、半分以上は知らない人たちで、役柄との距離がほとんどない感じが絶妙にリアル
デフォルメされているようなそうでもないような、それっぽい業界人とか
カメラ、照明、音声、音楽……取り立てて見るべき点がない(むしろ……)のにこれだけ刺さってくるのは脚本、演出ということなんだろう
7人を主人公とする映画づくりの話で、これにスタッフを入れた10名以上の群像劇
深水元基、渕上泰史の頭ひとつ抜けた感じにホッとしながらも、自分にとっての原石のようなキャストを味わう楽しみ
「SLUM-POLIS」に続いてアベラヒデノブのほっとけない演技
そして軟式globe……