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ガタカのluluのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
4.8
『Gattaca』のGATCはDNAの塩基配列。遺伝子操作により、「適正者」と「不適正者」が存在し、運命は生まれながらにしてほぼ決まっている…そのようなことがこの映画のクレジットにあるように「そう遠くない未来」に本当に起きるのかもしれない。「不適正者」が「適正者」の協力の下に「適正者」と偽り、「不適正者」では到底叶えられない自分の夢を叶える。それは事故で叶えられなかった「適正者」の夢でもあったのだ。
イーサンホークも良いが、ジュードロウがとにかくかっこいい。ユマサーマンも凛としていて美しい。登場人物も映像全体の雰囲気もとてもスタイリッシュ。近未来的の設定なのに、まるで60〜70年代に流行ったスペーシーなレトロモダンを彷彿させる。『ピアノ・レッスン』のマイケルナイマンの音楽も素敵。ラストは切ない。
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