HiroKawazoe

ガタカのHiroKawazoeのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
4.5
人間の運命や宿命はDNAによって果たして決定づけられるのか?

それがこの映画の主題だろう。この主題を掘り下げるとすると、DNAを"優劣"という指標で評価することは進歩主義的であり、古典的な考え方ではないか?ということにも通ずると思う。

要するに、優秀なDNAということであるということは、無個性的であるということにも通じる。つまり、平均化である。
生物の進化は、多様性に向かっており、その多様的進化の正しさは生き残るか否かで評価される。

この映画で、6本指のピアニストが登場するが、この映画の伝えたいことはそこに集約されていると思う。素晴らしい映画です。
HiroKawazoe

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