えいこ

ガタカのえいこのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
4.4
遺伝子操作で完璧に整えられた適正者と、愛によって自然に(つまり欠点の数々をそのままに)生まれた不適正者が共存する近未来社会。これは格差を拡大再生産する現代社会を、また、AIは人間を超えるかというテーマをも想起させる。

あらかじめ規定された未来を、自力で切り開こうと捨て身で挑むビンセント。イーサン・ホークの神経質な振る舞いとジュード・ロウの腹を括った笑顔。

そして、ユマ・サーマンの美しさったら!首の詰まったシャツとスーツ姿に見惚れる。ガタカのシンプルでスタイリッシュな内装や外観に青い瞳の俳優3人はとても映える。

もう少し内面に深く入った台詞が欲しい感はあるが、音楽の効果もあってか予定調和的にならず、最後まで緊張感を引っ張り、特に終盤はじんわりくる。
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