じょん

ガタカのじょんのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
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夢への執念がすごい

けど夢に向かって頑張ったね!っていう話では全くなくて、宇宙に行ったのはあくまで“ジェローム”だからね

遺伝子だけで判断されて、努力してもそこに追いつけない、100%スタートラインにすら立てないって悲しいよな

ユージーンの話をもっと聞きたかったな…
親のエゴで完ぺきに作られても、それはそれで苦労するんだと
車の前にシラフで飛び出したって
あとラストに燃えていくシーン
メダルかけてたのが切なかったな

自分に成り代わって、夢を追いかけ、彼女も作ってってやっているビンセントを毎日見ていてどんな気持ちだろうか
最後あんな風に、ビンセントにすべてを残した上でああするって…シンプルに良いやつなんだなと、、ビンセントを見て嫉妬で悪い方へ陥らないのが凄いよ

好きな考察があったので
ユージーンが求めていたのは“遺伝子神話を壊す”こと。遺伝子神話によって押し潰された適正者であるユージーンは、遺伝子神話を壊す夢を、不適合者でありながら宇宙へ行くビンセントに託していたのかもしれない
ビンセントと生活することで、ユージーン自身も遺伝子に囚われていたことに気づき、ビンセントが遺伝子に抗っていくのに協力することで、神話を壊していける気分になってたのかな
最後銀メダルを胸にかけたのも、銀メダルに誇りを持てるようになったからなのかも

あとあのお医者さん?
どこで知ったんだろ、息子が宇宙飛行士になりたかったけど遺伝子のためになれなかった、からなのかね

あとビンセントのセリフ「宇宙のゴミから生き物はできた。僕は故郷に帰るのかもしれない」みたいな
じょん

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