人工的に約束された遺伝子を持って生まれた者だけが夢を自由に見ることができる、そう遠くない未来の話。
生まれた時点で人生の可能性が決められてしまう。諦めるしかない星に生まれてしまった時、そのまま諦めるのか抗うか。
数年前に初めて観た時とかなり感想が変わりました。
当時はつまらない映画だなーとしか思わなかったんです。あの時の私は一体何を見てたんだろう…。ジュード・ロウもこんなにかっこいいのに。
映像もストーリーも20数年前の映画とは思えません。
未来という設定もあってか全体的に幻想的。しっとりとしてて音楽も心地よい。
宇宙を常に感じていられる。プラネタリウムに来たようなロマンチックで非現実的な感覚。
なんといってもビンセントとジェロームの友情が好き。
ビンセントとアイリーンの美しい関係も好き。
それぞれが辿ってきた運命の先で出会ってできた絆。徹底管理な世界だからこそ尊く感じました。
最後の検査が印象的。
ビンセントのあの微妙な表情の変化にグッときた。
救われているはずなのにジワジワと締め付けられるようなラストシーン。
それでよかったのか…。でも本人の意志だからな…。
あの手紙を見て、察したでしょうか。
すごく儚い…。
観賞後に聴いた、キリンジのエイリアンズがなんか染みた。
