ガタカのKANIOのレビュー・感想・評価

近未来的なメカニックもサイバーな衣服も登場せず、レトロフューチャーとも言えるモダンでクラシカルなデザインがひたすら渋い雰囲気を醸し出している。
ありふれたテーマではあるものの、遺伝子で人生を決められた主人公が、自らの夢を叶えるために抗おうとする姿に心打たれる。

12本指のピアニストの下りが、この作品のテーマを一番簡潔に分かりやすく表していて特に印象深い。
ディストピア物としてもかなり秀逸。