ほにゃらら

キングスマン:ゴールデン・サークルのほにゃららのレビュー・感想・評価

5.0
3回観ました。
相変わらずかっこよさとギャグの間をいい塩梅で駆け抜けてくれる作品でした!その裏に強いメッセージ性を感じました。風刺とブラックジョークとスタイリッシュさの塩梅が最高です。

キングスマンとしてのエグジーの成長を見れた!と思ったら人懐っこい部分は変わっていなくて嬉しく思いました。浮気しない!いい子!

色々と考察が飛び交っているので私が述べるまでもないのですが、『ドラッグはよくないよ!』という道徳映画ではないことは確かだなと思いました。色々な理由でドラッグに逃げてしまう人もいる、遊び心の人もいればはたまた病気の治療として使っている人もいる。もちろん病気治療のため以外は非合法で、健全とはいえません。しかし、そこにドラッグというものがあって成り立っている『みんなの日常』と『社会』、ドラッグ以上に中毒性が高いアルコールやタバコ(ポピーは砂糖も例に挙げていましたが。)はみんな平然と口にしていること。これらを警告するのではなく、現状として示唆しているだけです。「これはいい」「これは悪い」の定義ではなく「それについての考えるきっかけ」を与えてくれる作品だなと思いました。作品内において、『ドラッグ=悪』であり、『ドラッグ=忙しい毎日の中での救い(嗜好)』という二つの立場がありつつも、それを認める政治と認めない政治の在り方も描かれており大変ユニークで面白いです。マリファナ合法化が各国で進む中でこの話題にフューチャーしたのって結構すごいんじゃないでしょうか。
そしてキングスマンの凄いところはそれらの壮大な話題をサブテーマにしてしまうところ。いや~メインはアクションだもんな~~好きだ~~

前作より〜、というレビューをよく見ますが私はむしろ今作の方が調子に乗って制作されてる(褒めてる)気がして、ずっとジェットコースターに乗ってるような気持ちになりました。好きです。
コリン・ファース、タロンくんはもちろんですが、エルトン・ジョンが最高にキュート。