真っ直ぐにしようとしてもどんどん悪い方へ絡まっていく2人の運命に、明るい未来は見えない。
それぞれに事情を抱えあがく2人だからこそ、どう落ちるのか見届けたくなる。
そして、組長の言葉をきっかけに、映画の印象がかなり変わった…
カメラワークや人を照らすライティングに切なさが際立っていた。
ネタバレ
カズにはケンへの愛があったのか。最後の2人のクローズアップはラブシーンにも見えて、それが死のシーンでもあるためやりきれなさが募る。
組長にゲイだろと言われた時のケンの表情はそれまでカズの気持ちに気づかなかった彼の、いまさらながらいろいろと思い返す感情が表れている気がした。
最初に出たタイトルの文字が、「クソとクズ」に見えたのには我ながら苦笑。