みきてー

ケンとカズのみきてーのレビュー・感想・評価

ケンとカズ(2015年製作の映画)
3.3
“10日間寝てない山崎まさよし”みたいなケン。
本当に死んだ鮒のような目をしていて印象深い。これからカトウシンスケ人気出そう。

ケンとカズはお互いがお互いの半神(萩尾望都的)だと解釈するとしっくりくる。支えあっているというレベルを超えて、本当は1つの人格がブレているようにすら思える。

バイオレンス邦画豊作の中、突出した要素が足りないように見えてしまうのが残念。タイミングが悪かった。
ノワールさでもリアリティでも今一つハッとする瞬間に乏しい。ヤク周りの描写は半グレの売人に聞き取りして再現したらしいので、あれがリアルなんだろうけど…劇映画でまるっきりのリアルをそのまま持ち込んだら映えないのはむべなるかなという感じ。

しかし返す返す、キャラクターの愛らしさはケンもカズも後輩も先輩も素晴らしかった。
みきてー

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