夜空のパンケーキ

スプリング、ハズ、カムの夜空のパンケーキのレビュー・感想・評価

スプリング、ハズ、カム(2015年製作の映画)
4.5
「春なんて来なければいいのに。」
春から大学生になる娘を持つ父親の本音。

広島から部屋探しに上京した父と娘の1日。
それだけでこんなに柔らかくて、温かくて、涙を誘う作品はなかなかない。

祖師ヶ谷大蔵周辺を部屋探しで歩く柳家喬太郎と石井杏奈。
その微妙な距離感や小さな照れがリアルでほのぼのさせられる。

あの肩たたきのシーンなんて涙なしには見れない。
いいなぁ、こういう親子関係。
東京カランコロンが歌う主題歌もぴったり。
父の娘である人も、娘の父である人も是非観てもらいたい。

柳家喬太郎は落語家だけあって身振り手振りが大きいが、とても哀愁ある父役が似合っていた。
石井杏奈もとても初々しく可愛らしい。



最近読んでいる小説にアルコ&ピースが出てきて、本作にもタイミングよくアルピーの平子が出ていてビックリ!