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「スプリング、ハズ、カム」に投稿された感想・評価

ろく

ろくの感想・評価

4.3
好き好き。なにも起きない映画なれど見ていてなんとも惹きこまれてしまう。

大学に入った娘(石井杏奈)はひとり暮らしをするため東京でアパートを探す。それは父親(柳家蕎太郎)と一緒にだ。

そう、たいしたことない映画なんだよ。ワンテーマイッシューだし。決して派手な映画ではないんだ。

でもとにかく柳家蕎太郎のお父さんがいじらしいの。娘が生まれてすぐに妻を亡くした柳家は男手一つで彼女を育てたんだ。そしてそんな役を彼は見事に演じている。おっちょこちょいでたまに見栄っぱりで。それでいて少しさびしくて。自分が彼と同じくらいの年だからだろうか少し判官贔屓もあるかもしれない。でも今回の彼の演技はなんともすんなり見れる感じだったんだ。

これをロード・ムービーととらえてもいいだろう。知らない土地(東京)に行く父と娘。そこで出会う人たちの「ちょっとだけ」優しいこと。思いだした映画はヴェンダースの「都会のアリス」。この作品との共通点は「何も起きない」ことかもしれない。

柳家のセリフはどこもいい。とくに東京の大家さんに妻の話をするシーン、さらに酔って娘をおんぶするシーン(注:娘は別に酔ってない。おんぶする柳家が酔っているだけだ)。そこでは亡くした妻を語る。別に泣くわけではない。感情を昂ぶるわけでもない。淡々と、ただ淡々と語る。たぶん実際そのようなことを語るとしたらこれぐらいの感情で語るはずなんだよ。

先日見た岩井俊二の「四月物語」が大学入学に関するA面の映画だとしたら、これは入学直前のB面の映画。向こうが初々しさだとしたらこっちは静かな別れ。どちらも当たりまえにあるスケッチ。

当たりまえだけど心に響く。これが映画の力。
すごく良い映画。登場人物も作品に漂う雰囲気もとても優しい。

自転車に乗れた女の子とか、エキストラで出会った石橋けいが主人公に手を振るとことか、結婚式での娘を見つめるインド人のお父さんの表情とか、細かい描写が堪らなくいい。

あまり知られてない隠れた名作。
nokonokooo

nokonokoooの感想・評価

3.0
不器用な親子の物語。
とことん真っ直ぐ
キャッチボールをさせない。
多分、感動を狙う普通の映画だったら
ここはお互いに直接向き合わせて
喋らすんじゃないかなぁと
思うところも第三者を介してたり…
そんな中、ラストのおんぶですよ!!
見守る親の愛というか
向き合ったら言えない本音というか。。
冒頭で引っ越し屋さんが
「がんばれ」を言い淀むのが
すごく好きだったんだけど
この父がおんぶで
語ったことは「がんばれ」に
似たエールなのよ…。
でも安易に「がんばれ」とは
言わせない。
最高だなぁと思った。

ただそれまでがちょっと退屈。
Y

Yの感想・評価

1.0
自分が見て楽しめるような話ではないのもあったけどキツ過ぎて途中で映画館を出ようか本当に迷った
映画を観て初めて助けてくれと思った
クリスマスイブに、埼玉県川口市のSKIPシティ 映像ホールまで行ってこの映画を観た。というのも、主演の柳家喬太郎師匠の落語会付きだったから。

大学入学を機に上京する娘(石井杏奈)とシングルファーザー(喬太郎)が部屋探しする一日の様子を描いた、なんてことのないストーリー。父娘の絆に静かな光が当たっていて、ほのぼのあたたかい気持ちになった。

師匠はこの日、高座で新作と文七元結をかけていた。心情描写が丹念で、感じ入って会場をあとにした記憶がある。
のどかなお散歩映画。
正直、東京03の角田は余計かな。
なんだか芝居がクドいので好きじゃない。
朴璐美は注意して聞いてないと、気づかないかな。
笑うとエドそのものだけど(笑)
なにも事件は起こらないけど、ほっこりする良い映画。
地方から上京経験のある人なら、一度は経験したことのあるエピソードだと思う。

2021年34本目
大学入学で上京する娘さんの家探しの1日を描いた映画
悪い人は誰も出てこない、いい作品です。
友人が主催する「きりゅうシネクラブ」にて鑑賞。。
いつの日か桐生に映画館を…との思いからはじまった上映会 今回で8回を迎えました。
市内の いろいろな場所で上映会を開いているけど 今回は古いビルを個人でリフォームした貸スタジオ。

お父さん役を柳家喬太郎さんが演っていますが 噺家さんですからね 回想を シーンではなく噺で表現しちゃうのが よかったですね。。

ロードムービーな要素もあって あたたかな気持ちになれる作品でした。
kohei

koheiの感想・評価

3.2
東京カランコロンの二番煎じみたいな主題歌だと思ったら東京カランコロンだった。すんません。朝にベッドで寝ながら観る映画ってなんでこうも眠くなるんだろう。起きたばっかなのに。
otteru

otteruの感想・評価

4.0
ラストシーンだけでも見て欲しい。
父と娘の心の機微が切なく響く。
喬太郎師匠の演技は決して上手くはないけれど、ちょっと空気が読めなかったり娘が可愛くて仕方なかったりする、どこにでもいる「お父さん」だった。
春から東京で一人暮らしを始める娘とのアパート探しの1日。
続編が観たくなる作品だった。
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