こつ

走れ、絶望に追いつかれない速さでのこつのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

”走れ、絶望に追いつかれない速さで”という言葉。環奈の似顔絵と最期に描かれた絵。”突然の死”という出来事が、全てに意味が帯びているのではないかと錯覚させる。しかし、意味なんて無かった。
それ以上語るはずのないモノに意味を求める姿と、無意味に気付き絶望に浸りながら飯を頬張る姿。

トークショーでは、偶発性というワードが何度も登場した。偶然見たパラグライダーを偶然とせず、自らに折り合いをつけ、絶望に追いつかれないべく”走る”様相を、中川監督自身の実体験をもとに描いた作品。

言葉で希望が語られない分、差し掛かる陽の光が印象的だった。
(あの光景を撮るのに何日も要したっていうエピソードを聞いて、プロだなぁって純粋に感じた笑)
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