『あなた自身とあなたのこと』を見るまでは、この映画がホン・サンスで1番好きだった。今日見たせいで、また好きな気持ちが溢れてきた。
先輩のお店からいっしょに帰る2人。カンウォンドに行きたいとか、母が寝たら帰ってくるとか、叶わない未来を話し合って、目の前の幸福を感じ合う。
『あなたの顔の前に』を見て感じたことでもあるけど、誠実と不誠実って、簡単に区別できるものじゃない気がする。今この瞬間を幸せにすることが、1番誠実な行為なんじゃないかと思った。そこに嘘があっても。
最後に映ったメガネの学生に思わず笑ってしまったけど、カッコつけちゃう彼の気持ちもわかるな、と思った。