すばらしかった。平和への祈りの、愛の映画。後半は涙涙。
保護した迷子の女の子が、対立する異教徒だと知ったときの葛藤するバジュランギの表情がなんともいえない。
女の子のもともとの一挙手一投足の可愛さはさることながら、「喋れない」という要素が彼女の無垢さを増長させている。まるで愛玩動物をみるように庇護欲を掻き立てられてしまう。なんて言ったら失礼なのかもしれないが、ここまで突き抜けた可愛さを分析するとそういうことになる。犬の世界に迷い込んだ、"迷子の子猫ちゃん"なのだ。
孤立無援の状況のなか、ガタイが良く、心の良い青年に付いていくことを選んだシャヒーダはえらい。単なる身体的な強さだけではなく、その人となりを見抜ける力が彼女にはあるのだろう。
緊張感のあるシーンも、インドの音楽で心地よく軽快に観ることができた。都市部の彩り溢れる賑やかさと、山岳部の対比もよかった。
どうか配信してくれないものなのだろうか。。
