無難

バジュランギおじさんと、小さな迷子の無難のレビュー・感想・評価

4.0
まず、この子が可愛いということだけで充分楽しめる笑いあり涙ありのコメディ。かつ、インドとパキスタンとの対立がわかりやすく扱われている映画(この問題ってインド映画で見たことなかったような)。『判決 ふたつの希望』より遥かに明るいけど、宗教対立の根深さが逆に伝わってくる。

個人的には、「これが大人だろ!」という主張を感じました。

大人が勝手に喧嘩して、憎しみあって、傷つけあって、壁作った後に、無実の子供が国境を越えて迷子になる。言葉を話せず、出身地も言えない。
それを送り返すのは大人の仕事だろうと。
主人公は神の名前で呼ばれるほどいい人という設定で、優しさが現状を打破するストーリーではあるけど、これ当然だろ?と言ってる気がしたんですよね。
それを軽やかにやっちゃうのがインド映画のいいところかなと。
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