イタリア料理やフランス料理が万人に認知されるまで長い月日がかかったように、NOMAの追従する北欧料理が認知され、洗練されるまでは長い時間と経験が必要になると思いました。
新しい文化を作ることと同義のそれは大変な偉業だと思います。
その地域の旬のもので、というコンセプトも、いい意味で古典的なアプローチだと思います。
ただ、私は個人的に食べてみたいとは思わないです…。
デンマーク行って蟻や苔を食べるより、イタリア行ってピザ食べたい。
50年後にはどうなっているか、楽しみだとは思います。
映画としては、ドキュメンタリーなのでNOMAに興味ないときついですが、興味あっても弱冠きつい構成でした。料理ではなく、受賞に向けての流れがメインです。シェフが小さい時の話や、店で起きる事件を乗り越えて世界一に輝くまでを、知人のインタビュー映像中心にかなり薄く切り貼りした作りです。
シェフ曰く、料理で自分を表現するために常に学んでいる、と。言葉で表現しない代わりに文字や文章の代役が必要であり、料理における語彙力を増やすための学びなんだ、と。
これは凄いと思いました。
だからこそもっと料理自体や調理風景主体で観たかったです。
