このレビューはネタバレを含みます
「ラサへの歩き方」でチベットに興味がわいて、勢いでもう一つ観てみたらまさに光と影。
ちゃんと誇りや自分を持っている一方で、最終的には断らない優しさとか、毛沢東語録を嬉々として暗唱する純粋さとか、意識の奥で感じてる寂しさとか、そんな要素こそ彼の魅力を形成するものだったのに、それが同時に彼を上手に壊すための隙でもあるなんて、悲しすぎる。
チベットは滅びる運命、みたいな話じゃないか…
スタイリッシュで少し距離をおいた画面構成じゃなかったら痛々しすぎて自分にはきついです。
これくらいなら検閲通るんだな…と思ったけど、女性がチベット人じゃなかったらまた違ったんでしょうか。
あと、宗教的な描写が一切なかったのも印象的だった。既に無に帰してるとか、そういう寓意じゃありませんように。