Tommy

ヨーヨーのTommyのネタバレレビュー・内容・結末

ヨーヨー(1965年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

「いかに画で魅せるか」というところが本当に興味深かった。映像的に面白いところが盛りだくさん。
正直OPからセンスが爆裂していたと思う。

動く絵画。絵画に隠される酒とグラス。
犬を車で散歩させるシーン。
家の煙突が動いていき、主人公たちの車の荷台(?)の煙突だったところが明かされるカット。
テレビの時代に入った後の撮影現場のカット。
真珠をめぐるシークエンス。
象の反復。「部屋の中の象」。

映像で展開を作り、予想を裏切ってくる。

時代に合わせてトーキーからサイレントになったり、様々なものが変化するが、そこに何か通底する大事なものがあるような、そんなことを感じさせる。

映画的小ネタも満載。
サーカスのモチーフに「道っぽいなあ」なんて思ってたら、まさかのザンパノとジェルミソーナの看板登場。しかも開演時間が8 1/2!
ヒトラーの登場シーンは完全にチャップリンの独裁者。
気づけていないだけで、他にもありそうな感じ。
Tommy

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