女に不自由しない自由な人生を謳歌してきた男は"最高級品"であるお嬢様と結婚し、義父の工場で働き始める。幸福な結婚生活を満喫するも、彼はある日燦然と現れた20も歳下の新人秘書に恋焦がれるようになる。歪み始める結婚生活を真正面から、かつどこかコメディチックに描いた傑作。
大勢いた結婚相手候補の中から選んだフロランスの朗らかさや愛らしさが、時間を経て纏わり付くような嫌悪感へと変化していく様がリアルだった。視聴者は必然的に結婚とは?という問いを抱きながら鑑賞することになる。だからこそ、前向きかつ現実を見据えたラストの着地が気持ちよかった。