近藤真弥

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命の近藤真弥のレビュー・感想・評価

3.8
僕は好きです。ジャッキーの人間性に焦点を当て、“愛国心”や“国家”があまり背景に出てこない点は、監督を務めたパブロ・ララインの色が強いと感じた。ララインは左派寄りの政治思想を持つことでも知られてるけど、それが影響してるのかも。ジャッキーをただの狡猾な人ではなく、狡猾でありながらもそう生きていくしかなかった女性として描いてるのも印象的でした。それを強調するように、神父との会話ではジャッキーの表情が多彩で、ジャッキーの人間性が明確に表れていた。

ミカ・レヴィの音楽も最高。あれほど耽美的に不協和音やマイナー・コードを鳴らせる人そうそういないのでは。
近藤真弥

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